奨学金の借金は将来の投資として必要だと思います
私の両親は貧しかったので、小さい頃からお金はないのが当たり前と考えていました。
小学生の頃から、学習参考書などを買うお金は、新聞配達などのアルバイトで補ってきました。
地元の公立高校への進学の際には、親からは、初めはあきらめてくれないかと言われましたので、教師に相談し、日本育英会の奨学金を利用することにしました。
当時は、今と異なり、全て無利子で、とどこおりなく返済すると、一部が返還免除になるタイプでした。
大学進学の際にも、やはり日本育英会の奨学金を利用することとしました。
浪人すると、場合によって高校の奨学金の返済義務がすぐに生じる可能性があるので、できるだけ合格の可能性の高いところを受験し、ある国立大学に合格しました。
大学では、学寮に入り、生活費と本代などは奨学金と家庭教師などのバイトで工面しました。
大学の学費は、両親の収入などの基準を満たしていたので、免除を申請し、4年間認められました。
親からは、大学入学後に経済的な援助を受けたことは一度もありません。
大学では、幸いに給与の奨学金を支給する財団からの支給も追加的に受けることができました。
大学を4年で卒業後は公務員になり、毎年約12万円程度の返還を滞りなく続け、35歳の時に予定通り返還を終え、残額は免除となりました。
計算してみると、日本育英会とそれ以外の奨学金の受給総額の半額を返済し、残りは給付であったか、あるいは返還免除となったことになります。
今日、こうして社会生活を送っているのは、かなりの程度、奨学金のおかげだと感じています。
結婚する時にも、妻には奨学金の返還のことは正確に話し、理解を得てきました。
借金を返すのは大変に感じることもありましたが、堅実な家計の運営という意味では、その経験は今も生きていると思います。
私は、個人の借金には、事業に必要なような場合を除けば、一般には否定的です。
しかし、奨学金の場合は将来への不可欠の投資なので、必要な場合があり、現在のように日本育英会ですら有利子の奨学金が大部分となっている現状は大いに問題があると考えます。
将来の日本を担う世代のために、無利子を含めた奨学金を拡大し、さらに給付性のものが増えることが必要と確信します。
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