ローン返済中の早期退職制度利用による返済苦
ずっと県営のアパートに住んでいたのですが、1991年の夏に結婚して子供が生まれたことをきっかけに一戸建ての購入を検討し始めました。
市街地を探していたのですが、月々5万円くらいの返済で予算は1500万位と決めていたので、高額でなかなか手が出ず、少し田舎ではあるものの車さえあれば不便ではないところに新興住宅地に手ごろな物件を見つけて分譲されると同時に申込み土地を購入。
すぐに家を建てました。
その頃は夜勤のある仕事をしていたので、手取り収入は30万近くあり、子供たちもまだ小さかったので生活費は20万もかからず、信用金庫で2000万円のローンを組んで、月々の返済は8万位でしたが生活にはまだまだ余裕がありました。
確か20年前当時利率は4パーセント位だったと思います。
家を建てて10年たったころ、早期退職制度を使い退職しました。
退職金を使ってローンの一括返済を考えていたのですが退職金が思っていた以上に少なく、また退職後の仕事も決まっていたのですが、その会社が不景気で急に社員の増員を中止してしまったため、再就職もままならず、退職金は生活費に消えていきました。
無職の間は年金の支払いの免除措置を受けたり食費や生活費を切り詰めて暮らしていました。
家の近くで、子供たちのためにも夜勤のない仕事をと探していたのですが、結局は家から1時間近く離れたやはり夜勤のある現在の職場になんとか就職できました。
新しい職場でも手取り18万近くあったので、妻のパート収入と合わせてなんとか返済の継続も可能になりましたが、あのまま就職が決まらなければまたアパート暮らしをすることも覚悟していました。
現在はローンも完済しましたが、就職後も食費や生活費は切り詰めたままで貯金をし、25年のローンを17年で返済しました。
収入は減ったかもしれませんが、先が見えなくて途方に暮れるあの不安やあせりはもう2度と味わいたくないので、あの時早期退職を選んだのは失敗だったと今でも後悔しています。